建築系

 
 
 建築系では、主として人間生活の場となる空間を構成することを学びます。ヒューマンスケールから都市的スケールまでを対象とした建築家、建築技術者、建築・都市プランナー、行政マンやコンサルタントを育成しています。
 建築学(Architecture)は技芸(-tecture)を総合(Archi-)する学問です。工学と芸術の両面を有する建築学を修得するにあたり、工学部教育としての工学・技術に関する学問のみならず、芸術・文化・社会に関連する知識まで幅広く学習する必要があり、それに沿ったカリキュラムが用意されています。
 建築系は、「建築材料・施工」「建築構造」「建築環境・設備」「建築計画・都市計画」「建築歴史・意匠」などから構成されています。このように、建築学では建物スケールの空間に加え、都市的地域的なスケールからの人間空間も扱います。
 2年次から履修する建築設計製図では、それまで学習したこれらの各分野での知識と技術とを総合的に表現することを学びます。 建築学の各分野での体系は、互いに関連してよりよい建築を創造するという目的に沿って生かされます。
 母体となっている建築学科、社会開発工学科・建築学コースは、明治38(1905)年創立以来、110年を超えて多くの優れた建築家・技術者を送り出してきました。こうした多くの先輩の活躍と伝統に支えられている本学科では、現在も好調な就職状況を維持しています。
 建築系プログラムの卒業生は、建設・住宅・不動産・建材・IT・福祉産業、コンサルタント・設計事務所、建設会社、大学・高専関係、官公庁・公団、エネルギー・運輸、鉄鋼等が主な就職先です。また、個人としての創造的な制作・社会活動を行うクリエーター、評論家などの道も考えられます。さらに高度な技術や研究職を目指して、大学院(前期2年、後期3年)への進学も可能です。